マウスピース矯正って実際どう?体験者が語る通院のリアル

マウスピース矯正って、実際どうなんだろう?

広告では「目立たない」「痛みが少ない」といった言葉が並びますが、実際に通った人のリアルな声って、意外と見つけづらいものです。

僕自身、歯並びがコンプレックスだったこともあり、ずっと矯正に興味はありました。
でも、「ワイヤーはちょっと…」と二の足を踏んでいたタイプです。

そんなとき出会ったのが、マウスピース型の矯正。
見た目もスマートで、取り外しもできる。
「これならいけるかも」と思えたのが、すべての始まりでした。

本記事では、僕が実際にマウスピース矯正を始めた体験をもとに、

  • 治療開始までのステップ
  • 通院スケジュールやトラブル
  • 食事・仕事・恋愛との両立
  • SNSでの発信がもたらした反応
  • 治療を終えて感じたこと

などを、リアルに、そしてフラットにお伝えしていきます。

歯医者って、なんとなく「怖い」「面倒くさい」と思われがちですよね。
でも、それって「伝え方」にも課題があるのでは?と、僕は感じています。

読んでくれたあなたが、「あ、これならやってみようかな」と思える。
そんな一歩目のヒントになれば、嬉しいです。

おすすめ
鶴見区の歯医者 横堤歯科クリニック|1分でわかる横堤歯科

矯正を決めた理由と治療開始までのステップ

なぜワイヤーではなく“マウスピース”だったのか?

僕が矯正を真剣に考え始めたのは、社会人3年目の頃。
リモート会議が日常になり、画面越しの自分の顔と毎日のように向き合うようになってからでした。

「笑ったとき、ちょっと前歯が出てるの気になるな…」
「口を閉じてても、なんとなく輪郭が歪んで見える…?」

そんなふうに、自分の“歯並び”にこれまでになく敏感になったのを覚えています。

でも、ワイヤー矯正だけは避けたかった。
理由は単純で、見た目が気になるし、痛そうだし、食事制限も厳しそうだったから。

それに比べてマウスピース矯正は、

  • 装着してもほとんど目立たない
  • 自分で取り外せる
  • 痛みが少ない(と聞いていた)

と、圧倒的に心理的ハードルが低かったんです。

もちろんデメリットもあります。
装着時間の自己管理が必要ですし、複雑な歯列には向かないケースもあります。

でも僕の場合は、**抜歯不要の軽度な出っ歯(上顎前突)**だったので、マウスピースでも十分対応可能との診断を受けました。

この「自分の症例に合っているかどうか」が、最初に確認すべきポイントなんだと、今ならわかります。

初診〜矯正開始までの流れと費用感

「よし、マウスピース矯正を始めよう」と思い立ってから、実際に治療が始まるまでは、意外とやることが多いです。

僕の通ったクリニックでは、以下のようなステップで進みました。

1. 無料カウンセリング(オンライン)
まずはスマホで予約し、Zoomで30分ほどのオンラインカウンセリング。
この段階では、ざっくりと「マウスピース矯正とは何か」「どんな症例に向いているか」を教えてもらいます。

2. 来院してスキャンと撮影
次に来院し、歯並びの状態を詳しく診てもらいます。
3Dスキャナーで歯型を取り、レントゲンや口腔内の写真も撮影されました。
このスキャンデータをもとに、矯正プランが設計されます。

3. 矯正プランの提示と契約
1〜2週間後、再び来院して矯正プランの説明を受けます。
「どこをどれだけ動かすか」「何枚のマウスピースを使うか」「どれくらいの期間かかるか」など、詳細なシミュレーションが見られます。

4. 支払いとアライナーの製造
プランに納得できたら契約をして、費用を支払います。
支払い方法は一括か分割(僕は分割を選びました)。
その後、マウスピース(アライナー)が発注され、2〜3週間ほどで届きます。

5. 矯正スタート
届いたアライナーを受け取り、いよいよ治療スタートです。

気になる費用感ですが、僕の場合は総額で約65万円(税込・保定込み)でした。

2025年時点の調査によると、マウスピース矯正の平均費用は約61.7万円とのことなので、ほぼ相場通りといえそうです。

【費用内訳(例)】

項目費用
初診・カウンセリング0円(オンライン)
精密検査(レントゲン・スキャン)約5,500円
矯正プラン・アライナー一式約60万円
保定装置(リテーナー)約5万円
合計約65万円

ポイントは、「検査やリテーナー代が別途かかるかどうか」
クリニックによっては総額に含まれていない場合もあるので、契約前にしっかり確認するのがおすすめです。

「これは意外だった」診断・カウンセリングのリアル

実際に診断を受けてみて、驚いたことがいくつかあります。

まず、3Dシミュレーションの精度
スキャンデータをもとに、「このマウスピースを●週間使うと、歯がここまで動きます」とリアルタイムで可視化してくれるんです。

「最終的にこうなるんですよ」と画面で見せられた自分の未来の歯並びには、正直テンションが上がりました。

そしてもうひとつ意外だったのは、噛み合わせの重要性をかなり重視している点。

見た目だけでなく、「奥歯でしっかり噛めるようにする」ことがゴールという話は、恥ずかしながら初耳でした。

また、診察時には虫歯や歯周病のチェックもされ、「矯正前に虫歯治療が必要ですね」と言われたことも。
矯正は“見た目の改善”だけでなく、口腔環境全体を整える医療行為なんだと実感しました。

通院生活のリアル:スケジュール、痛み、トラブル

通う頻度と所要時間はどれくらい?

マウスピース矯正は「通院の手間が少ない」とよく言われますが、実際どうだったかというと——本当にラクでした

僕のケースでは、最初の数ヶ月は月に1回のペースで通院。
治療が安定してきてからは、2〜3ヶ月に1回で済んでいます。

1回あたりの所要時間はだいたい15〜30分程度。
アライナーのフィッティングチェックや、必要に応じたアタッチメント(歯につける小さな突起)の調整がメインです。

通院は土日も対応していたので、仕事に支障が出ることはほとんどありませんでした。
強いて言えば、「前日しっかり磨いていかないと、口の中を見られるのちょっと恥ずかしい」というプレッシャーくらいです(笑)。

痛みや違和感の正体とその対処法

矯正にまつわる質問で、もっとも多いのがこの「痛み」問題。

正直に言うと、マウスピースでも最初は痛いです
特にアライナーを交換した直後の2〜3日は、歯全体がじんわり痛む感覚がありました。

ただ、痛みの種類は「鋭い痛み」ではなく、「ジワ〜っと圧をかけられている感じ」。
我慢できないほどではないし、1週間もすれば違和感はかなり軽減します。

僕が実践していた痛み対策は以下の通りです。

1. 就寝前に交換する
新しいアライナーは、寝る前に装着すると、寝ている間に一番キツい時間帯を乗り越えられます。

2. 市販の鎮痛薬を常備
どうしてもつらいときは、ロキソニンやイブなどを服用しました(自己判断は避け、医師に確認を)。

3. 固いものは避ける
交換直後は、ナッツやフランスパンのような固い食べ物は控えて、柔らかめのご飯やスープ中心に。

4. アライナーを外す時間は最小限に
「外すとラク」なので、つい長く外したくなりますが、これが逆効果。
動かしかけた歯が戻ってしまい、装着時に余計痛くなることも。

5. 歯ぐきのマッサージや冷却
頬の外側から軽くマッサージしたり、冷やしたタオルを当てるのも有効でした。

「矯正=激痛」のイメージがある人には、「そこまでじゃないよ」と伝えたいです。
もちろん個人差はありますが、慣れてしまえば“ちょっと締め付け感あるな”くらいです。

トラブルは起こる?マウスピース紛失・破損体験

「うっかり外食先で捨てちゃった」とか、「ペットに噛まれた」なんて話、SNSでも見かけますよね。
僕も、やらかしました

ある日、飲み会の帰りにコンビニでホットスナックを買って、アライナーを外して紙ナプキンに包んでカバンへ。
そのまま帰宅して、うっかりナプキンごとゴミ箱へポイ。

翌朝気づいて顔面蒼白。
ゴミ袋を漁っても見つからず、翌週の来院まで前のアライナーを再装着して凌ぎました

マウスピースを失くしたときの対処法は以下の通りです。

1. すぐに歯科医院に連絡する
自己判断せず、担当クリニックに連絡。
場合によっては、前のアライナーを使うよう指示されることが多いです。

2. 再製作には時間と追加費用がかかる
再発注には2〜3週間かかり、費用も1〜2万円かかるケースも。
なくさないに越したことはありません。

3. 失くしやすい場面トップ3

  • 外食中に紙ナプキンに包んで忘れる
  • 自宅でティッシュに包んで置き忘れる
  • うっかり洗面所に流す・ペットに噛まれる

こういったトラブルも、「あ、やっちゃった」と笑って済ませられるようになったら、もうあなたも“中級者”です。

日常生活とどう両立する?食事・仕事・恋愛のあれこれ

食事制限はある?外食や飲み会で困ったこと

マウスピース矯正を始めると、基本的に食事のたびにアライナーを外す必要があります。
つまり、「食べる=外す」「食べ終わったら即ハミガキ&再装着」というルールが発生するわけです。

これ、最初はめちゃくちゃ面倒でした。

たとえば外食のとき。
お店に入って、まずトイレでアライナーを外す。
紙ナプキンに包んで、ケースがなければポケットに入れておく。

食事が終わったら、またトイレでハミガキ(できなければうがいだけでも)。
アライナーをはめ直して、「よし、リセット完了」って感じです。

困ったシチュエーションBest3

1. 居酒屋でつまみながらちびちび飲むパターン
→ずっと食べてる扱いになるので、長時間アライナーが外れっぱなしに。

2. コーヒーやお茶をちょこちょこ飲む仕事中
→糖分や色素のある飲み物はNGなので、結局外すor我慢の選択に迫られる

3. デートでアライナー外すタイミングが読めない
→「あ、ちょっと外してくるね」って、なんか言いづらい(笑)。

解決策としては、

  • 食事前後のハミガキセットを常に持ち歩く
  • 飲み会は短時間で切り上げる or アライナーを外す前提で割り切る
  • 恋人には最初に「実は矯正中でさ」と正直に話す

といった工夫が必要です。

仕事やリモート会議で気をつけていること

「喋りづらくないの?」「会議中バレない?」という質問もよく聞かれます。

結論から言うと、慣れればほぼ問題なしです。

最初の1〜2週間は、サ行やラ行が少し舌足らずになる感覚がありましたが、意識すれば普通に喋れます
僕はリモート会議が多かったので、最初は「大丈夫かな」と不安でしたが、「あれ?矯正してるの?」と気づかれたことは一度もありませんでした。

逆に気をつけていたのは、

  • 乾燥しやすいので、常に水を手元に
  • 会議前に軽く滑舌練習(声出し)しておく
  • 長時間喋る日は一時的に外すことも

という感じ。

あと、アライナーの管理って「見えない努力」なので、周囲に話すとちょっと尊敬されるという副作用もありました(笑)。

見た目や恋愛に与える影響、実感は?

正直、見た目の変化は想像以上でした

僕の場合、出っ歯ぎみだった前歯がぐっと引っ込み、横顔のラインがシャープに。
「輪郭がすっきりしたね」と言われたのは、かなり嬉しかったです。

恋愛面では、付き合う前に矯正のことを伝えるか迷ったこともあります。
でも、実際に伝えてみると「偉いね、ちゃんとしてるね」とポジティブに受け取られることが多かったです。

むしろ矯正がきっかけで、「歯並び気になってるんだよね」という会話になったり。
口元の意識が上がると、自信や表情にも表れるというのは、本当にあると思います。

SNSでの発信と共感:体験をシェアする意味

インスタ“歯列矯正レポ”がバズった理由

マウスピース矯正を始めたタイミングで、僕はInstagramで“矯正レポ”を始めました。
目的は、「自分の変化を記録したい」という個人的な動機と、「誰かの参考になれば」という思いのミックス。

最初はフォロワーも数百人程度だったのですが、**「Day1:初めてのアライナー装着」**という投稿をきっかけに、じわじわと拡散。

特に反響が大きかったのは、比較写真リアルな感想をセットで載せたシリーズです。

  • Before→Afterの歯列写真(毎月更新)
  • 痛みやトラブルなど“正直レビュー”
  • 「外食中に失くしたアライナー」写真つき失敗談

このあたりがヒットして、結果的にフォロワーは1万人を超えるまでに

理由を考えてみると、

  • 体験が“過剰にポジティブすぎない”
  • 顔出し+自撮りもありで共感しやすい
  • ストーリーで進捗をこまめにアップ

といった「素直さ」と「更新頻度」が鍵だったように思います。

フォロワーの反応とDMで届く悩み相談

フォロワーが増えてくると、DMもよく届くようになりました。

内容はさまざまですが、特に多かったのはこの3つ:

1. 「始めたいけど痛みが不安です」
→交換後の痛みのピークや、僕の対策を送ると「安心しました」と返信されることが多く、励みになります。

2. 「お金がかかりすぎないか心配です」
→分割払いの例や、保定装置の費用など“見落としがちな項目”を伝えると、「そこまで含めて考えるようにします」と言ってくれたり。

3. 「彼氏・彼女にどう話せばいい?」
→意外に多かった恋愛相談。
「見せるより、伝えることが大事ですよ」と、ちょっと先輩ぶったりもしました(笑)。

このやり取りが、自分自身の矯正体験をただの個人体験で終わらせないための動機にもなっています。

情報を発信することの責任とやりがい

SNSで医療系の情報を発信するというのは、思った以上に責任が重いと感じています。

僕は医師でも歯科衛生士でもないので、「あくまで個人の体験として」と断ったうえで投稿するよう心がけています。
また、間違った印象を与えそうな内容(「絶対痛くない」など)は書かない。

でもその一方で、こうした発信を通じて**「通いたくない」を変えていく空気づくり**ができるかもしれない、と感じることもあります。

「矯正って、実はちょっと面白い」
「歯医者さんのイメージ、前より変わったかも」

そんな声が届いたとき、「書いててよかった」と心から思えるんです。

マウスピース矯正の「本当のところ」

向いている人・向いていない人とは?

マウスピース矯正は万能ではありません。
僕自身、治療を通じて「これは向き・不向きがあるな」と実感しました。

向いている人

  • 軽度〜中等度の歯列不正(前歯が少し出ている、すきっ歯など)
  • 抜歯を伴わない症例
  • 1日20時間以上の装着を守れる人
  • 自己管理が得意 or 習慣化ができる人
  • 歯並びよりも“見た目の自然さ”を重視する人

向いていない人

  • 骨格由来の大きなズレや重度の不正咬合
  • 抜歯が必要で大きく歯を動かすケース
  • 取り外し忘れが多い or 紛失が心配な人
  • 「手間ゼロで済む」と思っている人

自己管理がキーワードですね。
“透明でラクそう”というイメージがありますが、むしろ地味な努力の積み重ねです。

診断前に「自分に向いているか?」を一度チェックしておくと、ミスマッチを防げます。

矯正後の変化と、今後のケア

矯正を終えて感じる変化は、見た目だけではありません。

  • 口元のコンプレックスがなくなったことで、表情が自然に
  • 人前で笑うことへの抵抗がなくなった
  • 歯磨きがしやすくなって、口臭予防や虫歯リスクも軽減

そして、矯正が終わったあとに大事なのが、“後戻り”を防ぐための保定です。

僕はリテーナー(保定用マウスピース)を夜間に装着しています。
これをサボると、せっかく動かした歯が戻ってしまうことも。

つまり、矯正は「動かして終わり」ではなく、“整えて、維持する”ところまでがワンセットなんです。

治療を始める前に知っておいてほしいこと

矯正を始める前に、これだけは知っておいてほしい3つのことを最後にまとめます。

1. 「自然に治る」は、まずありえない
放っておいても歯並びは良くなりません。
「いつかタイミングが…」と思っている人ほど、後で後悔しがちです。

2. 「ラク=簡単」ではない
マウスピースはラクに見えて、管理は意外と細かい。
食後のハミガキ、アライナーの洗浄、装着時間の管理など、日々の習慣が試されます。

3. 「やってよかった」と思える未来は、確かにある
鏡を見て、「あ、自分ちょっと好きかも」と思えること。
それって、想像以上に心強い感覚でした。

まとめ

マウスピース矯正を通じて、僕が得たものはたくさんあります。

見た目の変化はもちろん、習慣の意識自分への投資感覚、そして人とのコミュニケーションの自信

歯医者は「行きたくない場所」だったかもしれない。
でも今では、「未来の自分を作りに行く場所」だと思えるようになりました。

情報があふれる時代だからこそ、体験に裏打ちされたリアルな声が必要とされている。
そんな想いで、僕は今日もSNSで“矯正レポ”を続けています。

これから矯正を考えているあなたに、この記事がほんの少しでも背中を押すものになれば嬉しいです。

変わるなら、今日がそのスタートかもしれません。

最終更新日 2025年5月28日 by ipppww