大阪空港から大阪駅に行くには電車が良いのでしょうか、それともバスを使うべきでしょうか。
これは時と場合にもよりますのでどちらが間違いなく一択とは言い難く、実際、電車とバスを使い分けている人も多いでしょうが、電車の場合は最低でも1回の乗り換えが必要で、バスであれば乗り換え不要でダイレクトに行けるということは押さえておきたいポイントです。
空港を利用するような場合は大きな荷物を抱えていることも多いでしょう。
電車の場合、残念ながらスーツケースのような大型の荷物を気兼ねなく置けるような独自スペースを備えた路線は皆無で、いわゆる近郊型、通勤型の車両が使われています。
とくに朝夕のラッシュ時などは厳しい思いをすることもあるかもしれません。
バスの場合は空港リムジンバスであり、いわゆる路線バス車両ではありませんから大型の手荷物はトランクに預かってもらうことができます。
このような基本を押さえた上で、具体的な行き方とか所要時間を見てみましょう。
電車の場合ですが、最も一般的な行き方としては空港からモノレールに乗り、一つ目の蛍池駅で阪急宝塚線に乗り換えて大阪梅田まで出る方法になります。
所要時間としては、モノレールが2分程度、阪急線が急行の場合15分程度となっており、乗り換え時間を含めても25分もあれば十分です。
阪急線は急行以外に普通もあり、こちらの場合は当然ながらより時間がかかりますが、モノレールからの乗り換えの場合はほぼ急行に接続できるようなダイヤが組まれていますので、その点でも便利です。
料金面ではモノレールが200円、阪急線が220円で、合計420円となります。
運転本数ですが、日中はモノレール、阪急線ともに10分ヘッド、朝夕のラッシュ時はより高頻度運転になっています。
先にも述べたとおり蛍池駅では乗り換えが必要となるわけですが、モノレール駅、阪急駅ともにエレベーター、エスカレータが完備されていますので、重い荷物や大きな荷物を抱えたまま階段を上り下りしないといけないということは少なくともありません。
一方でバスですが、こちらも日中はほぼ10分間隔と高頻度で運転されており、大阪駅までの所要時間は約30分です。
料金は640円となっています。
これを見ると、運転本数ではバスと電車はほぼ同じであり、所要時間に関しては電車のほうが若干短いもののさほど大きな差はありません。
一方で料金は1.5倍ほどの差があることになります。
これをどう見るかということになるでしょう。
乗り換え無しにダイレクトにアクセスできるという利便性を取るか、それともお金という実質を取るかです。
なお、乗り換えやトランクの有無という点以外に考慮しても良い事柄をいくつか挙げておきましょう。
一つは着席可能性です。
電車の場合、モノレールは空港始発ですからラッシュ時でも1本待つなどすれば確実に座れますが、阪急線はそうはいきません。
蛍池駅は阪急宝塚線の途中駅であり、大阪のベッドタウンとなっている地域からやってくる電車に乗ることになりますので、ラッシュ時にはまず着席は期待できません。
日中の時間帯でも座席は埋まっていることもしばしばです。
この点、バスは高速道路を経由することもあって立ち乗りは禁止されており、全員着席制になります。
ゆったりとは言い難いかもしれませんし、通路に設置されたいわゆる補助席に座ることになってしまうかもしれませんが、少なくとも座れることは保証されています。
定時性ということも考えておいて良いかもしれません。
電車の場合はダイヤから数分程度の遅れはあるかもしれませんが、基本的に大幅な遅れは考えられません。
一方でバスの場合は高速経由とはいえ渋滞が発生し、大幅な遅れが発生することもあります。
これらのことを考慮して自分にあった交通手段を選ぶようにすると良いでしょう。
最終更新日 2025年5月28日 by ipppww